無料で受講 & 無料で就職サポートまで提供してくれるプログラミングスクールは20代限定であることがほとんどで、30代になると有料のプログラミングスクールしか道はないと思われがち。
ですが有料スクールはご存知の通り、ときに80万円を超える受講料がかかります。
「有料スクールはちょっと高すぎて無理。30代でも無料で通学できるプログラミングスクールが都内にないものか?」と考えている方へ。
本記事では、30代前半でも受講&就職ができる無料プログラミングスクールを2つ紹介します。
30代でも受講できる無料プログラミングスクール2つ
- アイスタキャンプ(東京 五反田)
- 無料PHPスクール(東京 池袋)
アイスタキャンプはJavaに特化した無料スクールで、無料PHPスクールはその名の通りPHP特化の無料スクールです。
無料スクールは似たり寄ったりの特徴になりやすいのですが、どちらも特色が大きく異なっています。特に、PHP特化というのは「他にそんな無料スクールないのでは?」というくらいに珍しいんですね。
どちらも公式サイトをまだ見たことが無い方はまずざっと眺めてみることをおすすめします。
では、それぞれ順番に特徴を見ていきます。
アイスタキャンプ
受講可能な年齢
〜34才くらいまで
実は、年齢制限については公式サイト上には明記がないのですが、「30代前半まで」という確認をとっています。
受講期間
2〜3ヶ月( + 1ヶ月間の就職活動)
個人ごとに受講スケジュールを管理する形式です。大勢で同じ日に入学し同じ日に卒業するクラス制ではありません。
通学する時間帯
平日 10:00〜18:00
(通学回数は個人の都合でカスタマイズ可能)
後述しますが、夜間コースや土日コースがないので上記時間帯に働いている方は受講できません。
学習する言語
- HTML, CSS
- データベース言語(MySQL)
- Java(メインで学習)
- Spring Boot(Javaのフレームワーク)
アイスタキャンプのメリット/デメリット
Java特化型:Spring Bootを学習するのは他にないメリット
アイスタキャンプで学習する言語の特徴は「Java特化型」と言えて、Spring BootというJavaで最もメジャーで実用的なフレームワークを学習する点が大きな特徴です。
Javaは需要が大きな言語であるためJavaを教えるスクールは多いですが、Javaのフレームワークとして「Spring Boot」を教える無料スクールは僕はアイスタキャンプ以外に知りません。
実際、僕がエンジニア転職活動で企業と面接をしたときに「業務で使っているJavaのフレームワークはなんですか」という質問を何度もしましたが、その回答のほとんどが「Spring Boot」でした。
アイスタキャンプ公式サイト ≫には「エンジニアとして「働く」ことにフォーカスした内容になっています。」と記載されているので、まさにその通りだなと。
【注意1】平日日中帯に働いている人は受講できない
アイスタキャンプのデメリット1つめが、「平日日中帯の通学が必須」ということです。
平日に正社員で働いている人でも通学できるような「夜間通学コース」「土日通学コース」などがありません。
以下、公式サイトより引用。
Q. 就業中ですが受講可能ですか?
A. 平日の10:00〜18:00の間に受講して頂くことができれば可能です。 フルタイムで毎日参加できなくても大丈夫ですので個別にご相談ください。
「毎日参加できなくても大丈夫」とありますが、平日の日中帯に正社員として働いているなら月から金の10〜18時は1度も通学できないので実質的に受講はできないということになります。
【注意2】オンライン受講体制がまだ整っていない
アイスタキャンプで気を付けるべき点2つめ。それは五反田にある教室への通学が必須であるという点です。
無料スクール有料スクール問わず「withコロナ体制」としてオンライン完結型の受講スタイルを確立しているところがほとんどですが、アイスタキャンプは「オンラインコースは整備中です」となっています。
最新情報はアイスタキャンプ公式サイト ≫で確認してください。
無料PHPスクール
受講可能な年齢
〜32才まで
無料PHPスクール公式サイト ≫に18〜32才までと明記されています。
受講期間
23日間( + 1ヶ月間の就職活動)
通学する時間帯
特定日の9:00〜18:00
無料PHPスクール公式サイト ≫の以下スケジュールページにあるとおり、23日間の受講期間のうち「いつ教室で授業を受けるか」のスケジュールが事前にかっちりと決まっています。
よくある質問ページに「働きながら通えますか?」に対して「通えます」と回答があります。上記スケジュール抜粋を見ると平日に授業がありますが、相談すれば融通をきかせてくれるということ。
アイスタキャンプは平日昼間に毎日働く人は受講できませんが、無料PHPスクールは可能です。
学習する言語
- HTML, CSS
- データベース言語(MySQL)
- PHP(メインで学習)
PHPにはLaravelやCakePHPなどメジャーなフレームワークがありますが、無料PHPスクールではフレームワークはカリキュラムの範囲外です。
無料PHPスクールのメリット/デメリット
PHP特化:自社開発(Web系)企業への就職率がとても高い
無料PHPスクール最大の特徴とも言えるのが、Web系言語の代表格であるPHP特化であることで、自社開発企業への就職率が高いことです。
※無料PHPスクール卒業生の70.7%が自社内開発(それ以外は客先常駐)で、64.9%が私服(ビジネスカジュアル含む)で働いています。(2020年4月現在)
まず、無料プログラミングスクールで自社開発企業への就職率を公開していること自体がとても珍しく、6割以上が自社開発というのは3ヶ月80万払うような有料スクールみたいな実績でちょっと驚いています。
これは無料スクールイチと言っていいくらいの実績ですね。
研修期間が23日間という業界最短レベル
プログラミング研修の期間はアイスタキャンプのように2〜3ヶ月というのが通常で、無料PHPスクールの「23日間」というのはとても短いです。
これで就職率9割超え、自社開発企業への就職率も65%というのはとてつもなく優秀。Web系の代表言語であるPHPに特化しているからこそ可能なのかなと。
【注意1】受講期間中、保証金10万円を預ける必要あり
無料PHPスクールの縛りポイント1つめは保証金制度。
また、授業初日にデポジット(保証金)として7万円(30代と社歴3社以上の方は10万円)お預かりいたしますが、就職決定後(入社後研修時)に全額返金させていただいておりますので、ご安心ください。
とはいえ、就職すれば全額返金なので無料ということには変わりありません。全体の就職率も93%ととても高いです。
「これを知らずに登録するといきなりお金を要求されてビックリしてしまう」というだけなので、頭の片隅に置いておきましょう。
【注意2】開催時期の制限、人数制限あり
無料PHPスクールの、もうひとつの縛りポイントです。
- 研修開始から終了までの日程がスクール側で決められている
- 年8回しか開催されない
- 1回につき12名の人数制限がある
以下は無料PHPスクール公式サイト ≫のスケジュールページからの抜粋です。

たとえば、「無料体験への参加 → 申し込み」の2ステップが6月7日に間に合わなかった場合、次の入校タイミングは1ヶ月以上も先の7月19日になってしまいます。
アイスタキャンプとは違い、全員で同じ日に入学して全員で卒業するクラス制の研修ということになります。
簡単に言うと「遅れると待ち時間が長くなる or 定員満席になってしまうので、とにかくまずは早めに説明会へGo!」ということですね。
まとめ
再度、アイスタキャンプ・無料PHPスクールの特徴をまとめます。
アイスタキャンプの特徴
- 〜34才まで受講可
- Java特化型:実務直結の「Spring Boot」を学習できるのが最大のメリット
- 個人受講なので、好きなタイミングで受講開始
- 保証金不要
- 平日毎日昼間に働いている人は受講不可
- オンライン受講不可で、教室通学が必須
無料PHPスクールの特徴
- 〜32才まで受講可
- PHP特化型:Web系企業への就職実績が段違い
- 受講期間が23日間と最短
- 働きながら通える
- 保証金10万円を預ける必要あり(就職すれば全額返金)
- 年に8回という開催回数・1回につき12名という人数制限あり
受講条件的な制約面を考えると、
- 33才、34才の方は無料PHPスクールを受講できないのでアイスタキャンプの無料説明会へ
- 平日昼間は毎日働いている人はアイスタキャンプを受講できないので無料PHPスクールの無料説明会へ
というネクストステップになります。
とにかくまずは無料説明会へ参加してみること!
どちらも受講できる状態である場合は、まずは両方とも無料説明会へ参加してみることをオススメ。
人生にとってわりと重要な決断になるはずなので、やはり実際のスクールの雰囲気を知らずに決めるのは難しいですよね。
「30代の就職実績ってどんなもんですか?」
「自分のこれまでの経歴でも、本当に転職できるでしょうか?」
といった不安をぶっちゃけて相談をしてみるのもアリです。というか抱えている不安や悩み・質問を全てぶつけてみることを推奨します。その反応によって、信頼できそうなスクールかどうか判断できるようになるからです。
アイスタキャンプは説明会が月・水・金に定期開催されていて(土日にないのがツライ点)、

無料PHPスクールは火曜・土曜に定期開催されています。

説明会の参加=その後の受講の強制ではなく「聞くだけ聞いて、相談するだけしてさよなら」で問題ありません。
とにかく生の情報を自分で集めて判断することが重要なので、先延ばしにして後悔するくらいであればまずはサクッと登録→説明会に参加してみてください。
公式サイトから直近の説明会開催日程の確認ができます。特に、無料PHPスクールは定員が埋まり次第締め切られるので要チェックです。